この店で誰かと展示らしい展示を初めて行ったのは2019年の冬。
Jun Sasakiとの企画展「nostalgic」だった。

荒削りな部分はあったけど、思いの丈をぶつけた素直な展示だった。
同時に、ただただ純粋に楽しかった事もよく憶えている。
まるで童心に帰ったかのように・・・。

そんなJun Sasakiとの企画展が再び始まる。

今回は「余白の海」というテーマを掲げて、制作や古道具等の蒐集をしてきた。
前回同様に川越市のPiENi KöTA(ピエニコタ)も一緒になって、3人で余白を活かした空間を作ってみたいと思う。

「灯台を見に行こうよ。」

思い立って3人で出掛けたあの日の海の風景を思い浮かべながら。
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冬の白い平原を眺めてどこか気持ちが軽くなっていた
何気ない日常の日々にも広い海みたいな余白が必要だ
眺める 添える 味わう
心に広いキャンバスが現れてくる瞬間を
大切に思ってもらえる展示にしたい

(テキスト: Jun Sasaki)
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【余白の海 3人展】

日時: 2022年11月19日(土)- 11月27日(日)
時間: 11:00 – 18:00
会場: MANSIKKA antiques (東京都青梅市富岡2-538-1)

※11/19、20、23、26、27は、PiENi KöTAによる珈琲と焼き菓子の出店もございます。

<ニュアンス似顔絵について>
Jun Sasakiが描く、あなたのニュアンスをイラストにした似顔絵。
いつも愛用している楽器や道具、好きな本やコーヒー、
バッグなどを持った状態で描くことも出来ます。

【開催日:11/19、20、23、26、27】
ニュアンス似顔絵 ¥3000
(描く人が一人増えるたび +¥500)
※お渡しまで、30分ほどになります。


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(会期終了前日のInstagramより)
今回の企画展のシンボルとなった少し歪んだ白い灯台。

倉庫にあった廃材だけで作ったものだから、直線、平行、垂直とかは一切お構いなし。
言うなれば左手で描いたみたいなもの。

だからこそ、見た途端にまるで本当に絵の中の世界へ入り込んでしまうかのような感覚に。

まだ誰もいない朝や夜に眺めていると、波の音や、遠くに見える船の汽笛が聞こえてきて、青い空には鳥たちも飛んでいる。

まるでこの張りぼての灯台そのものが、意思を持った生きものの様に思えてくるから不思議だ。

沢山の人に見てもらえて良かったね。
あと一日、皆んなを導く光になっておくれ。