例えば、争いにより破壊された場所。
例えば、老朽化により手放された場所。
例えば、誰にも必要とされなくなった場所。

世の中には、かつて人々が生きるために活動をしていて、忘れ去られた場所がいくつも存在している。

それらに魅力される瞬間があるのは、実際には見ていない「過去の時間や記憶」を物体を通して視覚的に認識するからではないだろうか。

そして人の気配を無くした場所でも、仄かな光の下で儚げに力強く生きる小さな生命の集合体は、言葉にならない程に美しい。

各国の古いものを取り入れつつ、退廃した風景やそこに息づく植物をインスタレーションとして作り込み、「はいいろオオカミ + 花屋 西別府商店」店主の西別府久幸氏による植物を使った独創的な作品を展示します。


西別府久幸 個展 【murmur】
日時 : 11.18 sat – 11.26 sun (11:00-18:00)
会場 : MANSIKKA antiques
(東京都青梅市冨岡2-538-1)

会期中はmangataの焼菓子も並びます。
初日以降の作家在廊日、及びお菓子の販売日程についてはwebサイトや各Instagramアカウントにて別途お知らせいたします。

@hisayukinishibeppu
@mangata__0
@mansikka_6

photo : Asako Saito


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(会期を終えて)
「murmur」の会期を終えました。

特に最終日の昨日は駆けつけるように足を運んでくれた方も多く、心地良い賑わいの中で過ごす事ができたかと思います。

こうして時々の企画展を通してお客様や関わる人たちに感謝の気持ちを伝えられる機会を設けられるのは、自分たちにとっても大きな出来事。
困った事に泉の様に湧いて出てくるような才能はないのですが、その時その時に出来る限りの全てを空間に注力しているつもりです。

反省点も沢山あるけど、楽しかったな。
また次に繋げられるよう一回一回を大切に育てるように経験を積み重ねていけたら良い。

今回の企画を一緒につくり上げてくれた西別府久幸さん(@hisayukinishibeppu)、mangata石倉美穂さん(@mangata__0)の尽力に感謝します。

ご来店いただいた方、ご興味を持っていただいた方、この度もありがとうございました。

少しだけ展示中の面影を残しつつ、またいつもの日々が始まります。