画家 森天飛。

彼女の作品との出逢いは8年前。
丁度この店をopenさせた時だった。

葉脈、草花、樹木、裸婦、手、羽、天体、蝶・・・。

鉛筆で描かれた繊細な絵画の数々は、不思議と色彩を感じさせ、瞬時に目を奪われた。

それからも展示の機会があれば足を運び、
頭の片隅にあった「いつかこの人の作品を店に並べてみたい」と想う気持ちは日毎に募っていく。
そういう意味では、心の奥底で温めてきた期間は長い。

夢想的な彼女の作品と古いものが合わさった空間の設えは、どんな美しい風景が広がることだろう。
今も想像をめぐらせている。

ここでしか見られない特別な展示にしよう。
まるで蝶の見る夢のような。


【蝶の見る夢】

日時: 2022年10月22日(土)- 10月30(日)
※29日はadagio演奏会のため予約制
時間: 11:00 – 18:00
会場: MANSIKKA antiques (東京都青梅市富岡2-538-1)


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(会期を終えて)
9日間の会期を終えました。

展示していた絵画を壁から取り外し、本企画のために設えたものは一部を活かしつつ、全て解体しました。

楽しい日々だったので、寂しくなるな・・・という気持ちがやはり強いです。
お声掛けしてから約2年間か。。
やり切った感がありますね。

そもそも彼女が描く絵画を展示する事自体に相当な重圧があったので、頭の中のイメージを形にする事は当然のように一筋縄ではいきません。

それだけに、何度もイメージを重ねましたし、何度も失敗だって繰り返しました。

しかし、どちらに偏る事もなく2つの要素が結ばれれば、蛹が蝶になるように一段と美しい変化を遂げるに違いない。
そして他では見られないような展示にしたい。

そう信念を持って行動できた事に今回の意味があると思っています。

「いつも以上に絵が喜んでいるように見えます。」

僕は彼女の絵が大好きなので、これ以上ないお言葉でした。

ご来場していただいた皆様の目にもその様に映ってくれたなら、それもまた大きな喜びです。

この度の企画展にご興味を持っていただきありがとうございました。