これまでは、拠点としている青梅市の仲間と何かを共にする事に対して、それほど積極的では無かったです。
と言うより、店の立場として色々と天秤にかけると、実行する理由が見当たらなかったと言った方が近いかもしれません。
告知の段階からいつもとどこか毛色の違う催しだな、と感じていた方もいる事でしょう。
実際に何人かにそう言われましたし(決して悪いという意味ではなく)、僕自身も始めから最後までそうでした。
これまで積み上げてきた何かが崩れてしまうかもしれない。
目指すべき目的地が逸れてしまうかもしれない。
良くも悪くも、ほんの些細な行動一つで流れが変わる事ってありますよね。
それはよく分かっているつもりです。
だからこそ、内心はとても勇気のいる決断でした。
うっかり店主としての軸がブレてしまったら、黒い渦に引きずり込まれてしまうような怖さが常にありました。
やるからには十分な理由に加え、責任や覚悟は必要です。
背中を押されたのは、小林敏也先生の作品の魅力、そして主催者からの熱意を感じたからなのだと思います。
「何か一緒に面白いことやりたいですねー。」
なんて言い合ってる間柄では、結局のところその殆どは何も生まれません。
でも、主催の「食パンと乾電池」はそうじゃなかった。
直感ではありましたが、彼らは本気で青梅で一旗揚げようと活動している。
時におちゃらけていますが、人により好き嫌いが分かれそうな発信もしていますが、しっかりと行動が伴っている。
そして、僕やMANSIKKAの可能性を信じてくれた。
微力ながらに、彼らの見る夢に寄り添ってこの企画で何か足跡を残せたらと思い描きました。
それが、この『注文の多い料理展』だったのです。
これがきっかけで「青梅って良いところだな」、「古いものって面白いな」
と一人でも多くの人が思ってくれたなら、企画展を実行した十分な理由と言えるのでしょう。
もっと魅力的な町になっているように、周囲に素敵なお店やアトリエが増えてくれたらなぁ・・・なんて淡い夢を抱きつつ、次の旅へ向かおうと思います。
今回のメンバーで創り上げたこの空間も、明日にはガラッと姿を変えてしまう。
やはり、寂しくなりますね。
ご来店いただいた方、少しでもご興味を持ってくれた方、この度もありがとうございました。
また、お会いしましょう。
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special thanks to…
アトリエ山猫・小林敏也
スミレ窯・遠田草子
苔むす木工・鈴木智浩
co+fe・下田則敏
椿堂・羽尾芳郎
ガラス作家・山崎雄一
デザイナー・齋藤貴志
カフェ・PASEAR
食パンと乾電池
そして、いつも僕の我儘に付き合ってくれる頼れるスタッフたち。

2/22(火) 11:00-18:00
2/23(水) 10:00-17:00 
2/24(木) 11:00-18:00
2/25(金) 11:00-18:00
2/26(土) 10:00-18:00
2/27(日) 10:00-18:00
2/28(月) 11:00-18:00